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事業承継

M&Aにおける譲渡価格決定方法

M&Aは、全株式の譲渡が基本となります。一株当たりの譲渡価格を決め、その価格に譲渡株式数を乗じることで売買価格が決定されます。
一株当たりの株価は、交渉によって決定されますが、中小企業の場合は、「実質一株当たりの純資産額」が基本です。
プレミアムとして、交渉によって実質純資産価格に経常利益相当額を1年ないしは2年分上乗せするなどの合意がされるケースが多いようです。

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(注1)帳簿上の純資産額とは、貴社最新の決算書の貸借対照表に記載の「純資産合計」額に、当期中に計上している「当期純利益」を合算した金額となります。
(注2)実質純資産額とは、貴社貸借対照表に表れている資産・負債勘定をひとつひとつ吟味して現時点の時価に修正することによって、帳簿上の純資産額を時価純資産額に修正したものです。
(注3)プレミアム上乗せ交渉は、買い手にとっては買取価格を引き上げることになることから容易な交渉ではありません。プレミアムを上乗せしてでも譲り受けたいと認めてもらうための備えが必要です。